2002年  ポーランド・フランス合作

監督 ロマン・ポランスキー

出演 エイドリアン・ブロディ

トーマス・クレッチマン

ナチス支配下のポーランドで、
ユダヤ人のピアニストが、
幾度となく死の危機にさらされながらも、
音楽だけを支えに生き抜いていく。

家族や友人との再会を喜ぶのも束の間。
運命が彼を、ひとりにしていく。

もっと暗くて残酷な場面が多いことを予想していました。
画面全体は暗い感じで、
ナチスのユダヤ人に対する残虐さを描いたシーンもありましたが、
シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)
の生き抜こうをする姿に共感する方が強かったせいか、
人間何とか生きようとするものだという希望が見えてきて、
見終わったあと絶望感だけではなかったです。

二度とこんなことを繰り返してはいけないとは強く感じました。

ドイツ人将校(トーマス・クレッチマン)がシュピルマンに会うまでは、
さぞかし多くのユダヤ人を殺してきたことでしょう。
それなのに、彼のピアノに惹かれてか、彼を助けます。

「シンドラーのリスト」のときと同じように、
過酷な状況の中にも希望はあるものだという見解になりました。

歩ランスキーが実体験に基づいて映画かしただけあって、
リアルな迫力がありました。

とくにチラシやポスターに描かれている
破壊されたユダヤ居留地区は、地獄そのものと言う感じです。
でもシュピルマンがその中に入って行くシーンを見たとき、
私は彼の後ろ姿に希望を感じてしまいました。

娯楽ではなく、
生き方を考えさえてくれるメッセージをもった作品でした!!