サトラレ

2001年 日本

最近の日本映画には、正直失望していました。
「バトル・ロワイヤル」は目の離せない展開だったけど、
あまりに現実に起こってほしくないストーリーだったし、
「Red Shadow-赤影ー」はストーリーが中途半端だったし。。

でもこの「サトラレ」で救われる思いがした。
久々の感動モノです。

自分の心の中の声が周囲の人にわかってしまう
“剥離性意志伝播過剰障害”
(はくり?せいいしでんぱかじょうしょうがい)

天才的な能力を持ちながらも
周囲に受け入れてもらえずに苦しむ青年医師・里見健一を
安藤政信くんが好演しています。

「バトル・ロワイヤル」での冷酷非情な殺人鬼の役よりも、
ピュアな心を持ち続けるこういう役のほうが、
ゼッタイ似合うと思う!

鈴木 京香さんが羨ましい!!

かわれるモノなら、替わりたい!!

前半は、何となく流れていったのだけど
このあたりから彼の心の中に
入り込んでしまって、
一緒に悩んでいる自分がいるんです。

両親を亡くして以来育ててくれた
おばあちゃん(八千草 薫さん)の手術をする頃、
この辺からは涙なしには見られませんでした。

安藤くんの「ばあちゃん、ごめんよ。」って
セリフ。ただ繰り返されるだけなのに、
心に響いてくるんです。

日本映画では、超おススメです。
人が信じられなくなった時に見れば、
心が洗われていくでしょう。

安藤くんのピュアな演技と
八千草さんのさりげないのに感動させる演技、
そして監督の本広 克行氏の手腕にポイントです!!

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