「さらば、我が愛 覇王別姫」

1993年

レスリー・チャン

2003年4月1日あまりにも悲しい知らせが届きました。
レスリー・チャンが、ホテルから飛び降り自殺をしたというのです。

歌手としても俳優としても成功をおさめたと彼でしたが、
いったいなぜ。。。?

1989年に引退を宣言して、
カナダのバンクーバーで生活していました。
1990年に俳優としてカム・バック。

その後「さらば、わが愛 覇王別姫」をはじめ、

「花の影」1996

「上海グランド」1996

「ブエノスアイレス」1997

「もういちど逢いたくて/星月童話」1999

様々なジャンルの役に挑み、
彼なりに演じ切っていたと思っていましたが、
行き詰まりを感じて、思いあまって命を絶ったようです。

この作品で、彼は女形を京劇の女形を演じています。
歌舞伎での女形というところでしょうか。

第二次世界大戦前後の日本による侵略や
文化大革命などの激動の時代を生き抜いていくのです。
あの役のように、しぶとく生き抜いてほしかったです。

それにしても、レスリーの演じる虞美人の美しさ。。。
あまりにもはかない彼の命が滅び行くことを予感しているかのようです。

劇場でロードショーしたときに是非見たかった作品です。

歴史物BESTでは、確実に上位5位には入ります。

レスリー、安らかに眠ってください。