いつも影のある表情を浮かべて、その鋭い眼差しに見つめられたら心の底からしびれてしまう。少年の頃から、独特の雰囲気を持っていました。
「スタンド・バイ・ミー」では、ほかの3人の少年たちとは違う将来性を感じさせていました。
これからまだまだ活躍するというときに、わずか23歳の若さで、この世を去ってしまいました。ドラッグ中毒が原因で、ベジタリアンであるほど体に気をつかっていた彼には余りにも不幸なコトでした。
青年となった彼の写真を見返してみると、ほとんどが眉間にシワを寄せて、いつも影を背負っている表情ばかりなのに気がつきます。そのころから、死が彼のそばに常にさまよっていたのかもしれません。私の中の代表作は「スタンド・バイ・ミー」「マイ・プライベート・アイダホ」の2本です。特に「マイ・、、」の青年期にもっと多感な役を演じてほしかったと悔やんでも悔やみきれない気持ちがイッパイです。
彼の弟や妹たちが、映画やTVで活躍しています。なかでも5歳年下のホアキン・フェニックス君は、2000年アカデミー賞5部門受賞した「グラディエーター」に悪役コモドゥス皇帝役で出演して助演男優賞にノミネートされるほどの活躍ぶりです。目つきが鋭いところなぞよく似ていますが、やっぱリバーの方がイイなあって思ってしまいます。妹のサマー・フェニックスとレーン・フェニックスも出演しています。
彼の分まで、活躍してほしいものです。