2001年 アメリカ

  

主演

ニコラス・ケイジ

ペネロペ・クルス

美しいイオニア海をバックに、
哀しくて、切なくて、でも人生に希望を与えてくれる
ラブ・ストーリが奏でられていきます。

アクション・スターとしても演技はとしても実力のある
ニコラス・ケイジが、
戦いよりも音楽を愛する大尉を演じています。
暗い時代の中にあって、
陽気さと人生を楽しむすべを心得ていて、
まわりの人びとに幸せを与えていきます。

もし彼が、戦争の時代でないときに
青春時代を生きていたとしたら、
誰もが心の友として、彼を迎えたことでしょう。


コレリ大尉役の
ニコラス・ケイジは、
アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したことのある実力派。
ブルーの瞳がステキで、私的にはアクションよりも
コレリ大尉役や
「シティ・オブ・エンジェル」の天使役のような
ラブ・ストーリーでの演技がスキです。

一方ペラギア役のペネロペ・クルスは、
話題作に次々に主演している、今最も注目を浴びている女優。
「オール・アバウト・マイ・マザー」の演技が
印象に残っています。
あどけない表情を見せていながら、
いつのまにか女性の色気を漂わせてくる。
恋をする女性の変化をドキッとするほど真剣に演じています。

脇を固める俳優人も豪華で、
実にいい味を出しています。

ペラギアの父イアンニス役の
ジョン・ハート。
医師としての教養ある賢明さと
父としての愛情の深さを
渋い演技で見せてくれます。

ペラギアの婚約者で
漁師のマンドラス役の
クリスティアン・ベール。
ペラギアの心が
コレリ大尉にうつってしまっても、
彼女の幸せを願い、
瀕死のコレリを助けます。

マンドラスの母親ドロスーラを演じる
イレーネ・パパス。
ギリシアの大女優で、
わずかな仕草で、息子への愛情、
ペラギアへの憎しみ等を
見事に見せてくれます。さすが!

本当は戦争よりも音楽が好きな
ドイツ将校ウェーバーを演じる
デビッド・モリシー。
ドイツ軍人にしては頼りなくて
暖かみさえ感じられます。
もし戦争でなかったら、
コレリの良き友人になってたのでは?

ニコラス・ケイジもステキですが、
もし私がペラギアだったら、マンドラス(クリスティアン・ベール)を選んだかもしれません。

でも、コレリ大尉のアプローチにはうっとりです。

澄んだマンドリンの音色を聞いて、
「この曲は、君のために作ったんだ。」なんて打ち明けられたら、
女性なら誰だって、よろめいてしまうでしょう。

原作では、キス・シーンだけのラブ・シーンだそうです。
映画のは、、、、ステキです。(#^.^#)

風景も音楽も、ストーリーも心にしみいる。
哀しいけれど、美しい物語です。

アメリカで起きた多発テロでの犠牲者の身内や恋人たちの心境を思うと、
報復もやむをえないと感じていましたが、
戦争は悲劇しか生まないことを思うと、
やはり反対すべきなのでしょう。

恋人の居る人にはモチロン、これからの人にも、いや全ての人におススメです。

この秋は、ラブ・ストーリが充実しています。


とにかく美しい作品です。その美しさにポイント!

 

SOUND BY MACHI

無断転載・二次加工禁止