1999年 アメリカ 

出演

ウィノナ・ライダー

アンジェリーナ・ジョリー(アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞!)

心を病んでいる人たちは、意外とたくさんいる。
そんな人たちの中でも、10代後半の女性たちの有様を描いた秀作!

“境界線人格障害”と診断され、入院したスザンナ(ウィノナ・ライダー)
どうすれば治るのかわからないことに、
苛立ち、相談員や看護婦に当たり散らす。

ほかにも心を病む少女たちが病棟には居た。
その中で強く心惹かれていったリサ(アンジェリーナ・ジョリー)
“反社会性人格障害”と診断された彼女の危険な魅力に惹かれていく。

いっしょに脱走を試みたり、友人の自殺に出くわして、
深く傷ついたスザンナ。

心の中を文章にして吐き出していくことで、
次第に成長して、心の安らぎを取り戻していく。。。

心を病む少女たちを冷静に描いていて
残酷さを感じることもあった。
しかし、不安を抱いている彼女たちに必要なのは、優しさと時間。
そんなメッセージを感じることが出来て、
見終わったあと、不思議に穏やかな気持ちになることができた。

この作品の1番の注目は、
ナント言っても
アンジェリーナ・ジョリーの存在と演技だろう。

アカデミー最優秀助演女優賞受賞だけあって、
そのデカダンス(退廃さ)漂う魅力は彼女ならではのモノ。

大きく鋭い瞳。個性的な唇。
名優ジョン・ボイドの娘としても有名だが、
すでに父親を越える個性的な演技力の持ち主として注目されている。

もちろんウィノナ・ライダーの演技も素晴らしい。
前半では、感じやすくて危なっかしい少女の表情を
演技とは思えないほどの自然さで演じている。

彼女自身が20歳の頃に心を病んで、
入院した経験があるという。

ラストのスザンナが退院していく別れのシーン。
リサの目に大粒の涙。そして精一杯声をふりしぼって、
「私は、死んでなんかいない!」と訴える場面では、
思わずもらい泣き。(;.;)
リサのふてぶてしさを憎らしく思ったことなど忘れてしまいました。

アンジェリーナ・ジョリーの迫力ある演技と魅力にポイント!

全米で大ヒットとなったジョリー主演の「トゥーム・レイダー」
この秋に公開されます。要チェック!